「DROID R2D2(A955)」レビュー

古い機種ですが、少々珍しい物を入手したのでご紹介します。Verizonから2010年に発売されたDROID 2の限定モデル「DROID R2D2」です。



米国で最大のシェアを持つキャリア、Verizonが2009年から展開しているAndroidスマートフォンの独自ブランド「DROID」シリーズ。このブランド名はSTAR WARSシリーズを製作するルーカスフィルムの許諾を受けて使われています。そういった成り行きから必然とも言えるこのコラボモデルは、Motorolaの「DROID 2」をベースに作られました。

限定モデルという扱いになっているのですが、執筆にあたって調べてみた限りでは限定台数などは不明。オークションサイト「eBay」などを見ているとコンスタントに出品されているので、おそらくそう少なくはないのではないかと思います。

開封・付属品


パッケージからしてSTAR WARS仕様ですね。この機種が発売された当時は「エピソード5/帝国の逆襲」の公開30周年を記念したイベントやグッズ展開があったようで、その一環として位置付けられています、


箱の側面を見ると、Verizon・Google・Motorolaの3社のロゴが並んでいます。今となってはいずれも新しいデザインに変更されてしまいましたね……時代を感じます。


開封するとまずは本体が登場。


中古での購入のためこれですべてかは不明ですが、参考までに付属品の一覧です。micro USBケーブル、ACアダプタ、イヤホン、交換用イヤーピース、説明書、そして専用ドックが付属しています。



ドックも通常のDROID 2用とは異なるデザインで、Motorolaロゴの周りに入った電子回路のようなパターンが素敵です。

外観


まずは閉じた状態から。前面は一見普通のDROID 2のようにも見えますがベゼルに模様が入っています。


背面には、STAR WARSに登場するアストロメク・ドロイド「R2-D2」をモチーフにした柄がプリントされています。


白を基調とした本体色で、側面のボタンは青色。どことなく後年の「Moto Maker」サービスでカスタマイズされた端末のような雰囲気も感じます。


ベースモデルがDROID 2なので、もちろんスライド式のQWERTYキーボード付きです。


スライドした状態でディスプレイの裏側を見てみると、VerizonのDROIDロゴと同じ書体でR2-D2の文字が。

DROIDシリーズと言えば黒と赤のカラーリングですが、本機種は正反対の白と青の爽やかなツートンカラー。さらに言えば端末自体にはDROIDロゴも入らず、原作の世界観を尊重したデザインとなっています。

ソフトウェア・使用感


外観を一通りチェックしたところで電源を入れてみると、ブートアニメーションも通常版とは異なり、R2-D2が動き回る専用のものでした。



このモデルが登場した時期がもう少し後であればきっとSTAR WARS関連の専用コンテンツが多数収録されていたのだろうと思いますが、Android黎明期の機種でストレージ容量が限られているということもあって、アプリが1つと専用壁紙、R2-D2の活躍シーンを集めたムービーといった程度に留まっています。


この個体のOSバージョンはAndroid 2.3.4。発売時点では2.2なので、通常のDROID 2と同様にメジャーアップデートが行われていたということになります。通常モデルとは異なるソフトウェアで生産台数も少ないコラボモデルとしては立派ではないでしょうか。

当時の水準ではというのはもちろん、他メーカーの話にはなりますが2018年現在ですらベースモデルとアップデート対応に差が付いてしまっているコラボモデルは少なくありませんし、当時のMotorolaの姿勢には感服しました。


動作などはさすがに今の視点で評価するのもナンセンスなので触れませんが、使ってみて気になったのがキーボードの感触。ややクリック感が乏しくポジションも掴みにくいもので、往年のMotorolaスマートフォンとしてはややがっかり。ただ、発表当時の情報を見るとDROID(A855)よりもキーの高さを付けて打ちやすくした、といったことがよく書かれているのでこれでも改良されているようではありますね。


専用ドックはDROID / DROID 2向けの物と同様に単なる充電台ではなく、天気の確認もできるアラームクロックとして使ったり、写真や動画を再生するデジタルフォトフレームとして使える「マルチメディアステーション」と名付けられた物。本体をセットするとドック接続時専用のUIに切り替わります。

まとめ


通常のDROIDシリーズとも一味違った世界観で作り込まれていて仕上がりも美しく、STAR WARSファンならずとも楽しめる1台でした。最近はコラボモデルを手掛けることもなく、DROIDシリーズも動きがない状態ですが、またこういった普段とは違う製品も見てみたいものですね。

この記事をシェアする