「Moto Z Play(XT1635-03)」レビュー

「Moto Z Play」の中国版、XT1635-03を入手したのでレビューします。

なお、今回ご紹介する端末は、ECサイトのBanggood様よりご提供いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

「Moto Z Play(XT1635-02)」レビュー


当サイトでは以前、同機種の日本版(XT1635-02/retapac)をレビューしていますので、今回はグローバル版と中国版の相違点にフォーカスして見て行きたいと思います。

※本記事は、技術基準適合証明を取得していない端末の日本国内での利用を推奨するものではありません。

基本的な違い

Moto Z Playには大きく分けると、米Verizon版のXT1635-01(Moto Z Play Droid)、グローバル版のXT1635-02、中国版のXT1635-03の3モデルがあります。
日本で正規販売されているモデルは、XT1635-02のretapac(アジア太平洋地域向けリテール版)です。

XT1635-02とXT1635-03の主な違いとしては、通信方式や対応バンドの違い、ROMが64GBである点、03は中国専用のモデルなのでGoogle関連のサービスが削除されている点、そしてUIが他国版とは異なる点が挙げられます。

詳しいスペックなどは、以下の記事をご覧ください。

Moto Z Play/Moto Z Play Droid(XT1635-01/02/03)のスペック表

日本語のサイトでもXT1635-03をレビューされている方が何人か既にいらっしゃるのですが、拝見したところいわゆる「ショップROM」の状態でした。
なかなか中国向けの機種を本来の状態のまま日本で入手するのは難しいですよね…

私が入手した個体もご多分に漏れずその状態だったので、今回はXT1635-03本来のファームウェアを別途入手し、自力で正規の状態に戻した上でご紹介しています。あしからずご容赦ください。

開封・外観


白と緑のパッケージはXT1635-02のものと大きく変わりませんでした。左上に全网通(全網通)の機種であることを示す印字が追加されているくらいですね。


付属品に関してはこの内容が正規のものという確証は得られない(パッケージ・説明書には内容の記載がない)ので、参考までにご覧ください。
ケーブル一体型のACアダプタと書類、SIMピンが付属し、XT1635-02のようなMoto Style Shellやイヤホンの同梱はありませんでした。



本体のデザインは変わりありません。後継機種のMoto Z2 Playでは中国限定色が用意されるなどしていますが、Moto Z Playの場合はカラーリングも含めて同じなので、ある1点を除いて外観で中国版を見分けるのは難しいでしょう。

その1点というのが、本体下部にある刻印です。


内容でお分かりいただけるかと思いますが、上がXT1635-02(retapac/日本版)、下がXT1635-03です。
日本版の「総務省指定」もそそりますが、やはり漢字の刻印は素敵ですね。個人的にはこういったものは大好きです。


Moto Modsの装着ももちろん可能です。


Moto ZシリーズはMoto Modsの兼ね合いで背面側が角のある本体形状となっており特に2016年モデルは顕著なので、Modsを使わない時は追加機能無しの背面パネル「Moto Style Shell」の装着をおすすめします。
若干厚みは増しますが、手の刺さらない断面になり持ち心地を大幅に改善できるアイテムです。

UI・ソフトウェア

Motorolaのスマートフォンで中国版だけUIが違うといえば、2017年モデルでの「ZUI」採用が記憶に新しいですが、実は2016年モデルのMoto Z / Moto Z Playの時点で専用のUIが採用されています。

公式サイトの画像などを見ると何か違うな?というのは気付いていたのですが詳しく見られる記事がなかなか無く気になっていました。Android 6.0 / 7.0の両方でスクリーンショットを何枚か撮ったのでご覧ください。

Android 6.0


ロック画面です。壁紙こそ他のMoto Z Playと共通のものですが、時計などの表示が左寄せだったり、ステータスバーがアンテナピクトを左側に置いた物だったりといくつかの違いがあります。


ホームアプリにも違いがあり、iOSのようなドロワー無しのホーム画面で、アイコンは角丸のデザインで統一されています。


ホーム画面中央に初期配置されている「時刻と天気」ウィジェットも見た目こそ変わらないのものの、設定を開くと中国国内の各都市しか候補がありませんでした。現在地に合わせた天気を表示する設定はグローバル版と同様にあるのですが、日本では利用できませんでした。
筆者のようなあえて海外で使っている物好きはともかく、現地のユーザーが海外旅行などの際に困るのでは…


ホーム画面のフォルダを開いたところです。フォルダ間の移動は、この詳細画面での縦フリックでも出来るようになっており便利でした。


クイック設定パネルのデザインも、Android標準に近いグローバル版とは若干変わっています。


Googleのサービスが使えない中国版である以上、Chromeももちろん入っていないというわけで、見慣れないブラウザが入っています。下部のボタンでコントロールできるのが少しSafari似ですね。


Googleサービスが無いなら、ホームボタンの長押し(通常はGoogleアシスタントが起動する操作)をしたらどうなるんだろう?と思い試してみたところ、別の音声アシスタント機能が搭載されていました。


XT1635-03は中国語・英語のロケールのみが入っているのですが、この音声アシスタントに関してはどちらを選んでいても認識できる言語は中国語のみのようです。


設定アプリを覗いてみたところ、他国版にはないフォント変更の機能が。


「Moto」アプリやMoto Mods関連の機能はグローバル版と同等のものでした。


端末情報はご覧の通りです。

以前、「Lenovo VIBE Shot」というかつてのLenovo本体のスマートフォン部門の機種を使ったことがあるのですが、ホーム画面の作りと一部のアイコン類、クイック設定パネルなどかなり似ている部分がありました。
あくまで予想に過ぎませんが、Motorolaスマートフォンの中国向けファームウェアの開発にはLenovo本体のスマートフォン部門の資産が使われている、あるいは開発人員の異動があったのかもしれませんね。

その流れからすると、ZUKブランドの終了に伴って中国市場を中心に展開してきた同ブランドのリソースを、中国向けMotoブランド端末に集約したのも自然なことなのではないでしょうか。

Android 7.0


Nougatアップデート後のUIも確認してみましたが、大部分の特徴はMarshmallow時と変わりませんでした。
ただし、ステータスバーやクイック設定パネルなど一部は他国版と同様のものになっています。

Nougatを初期搭載する中国向けMotoはご存知の通りZUIを採用する方針に転換されているので、アップデートでNougatになる機種でしか使われないこちらのタイプは、グローバル版の仕様をベースに最低限の変更でアップデート前と変わらない使い勝手を実現しようとしたのかもしれませんね。

まとめ


Moto Z / Moto Z Playの中国版のUIは見る機会が少なく気になっていたので、興味深い物が見られました。

Motorolaマニアの興味の対象としての話はともかく、このモデルを通常利用するならということにも少し触れておきましょう。
いくつかの手法を試してみましたが、手軽で実用性が高いのはBootloader UnlockしてXT1635-02のSystemに入れ替えてしまう方法だと思います(※自己責任で行ってください、作業方法などインターネット上の文献から分かる初歩的な内容についてご質問いただいても当方ではお答えいたしかねます)。

ただ、その場合ショップROMと同様にOTAアップデートは受けられませんし、ショップROMはなぜか正規のファームウェアと同様に起動時の警告が出ないようになっていたので(方法を知りたいぐらいです、各画面を見た限り確実にXT1635-02のStock ROMをベースに作られているとは思うのですが…)、色々と気にしないのであれば、性質を理解した上でならショップROMに甘んじたほうがこの機種の場合は楽かもしれませんね。

XT1635-03は実売3万円を切っているので、日本版と比較して安く入手できるモデルではあります。扱いに自信のある方なら色々と楽しめるのではないでしょうか。

Moto Z Play | Banggood

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