Motorola Mobility製「Lenovo K8 Note(XT1902-3)」レビュー

「Lenovo K8 Note(XT1902-3)」を購入したのでご紹介いたします。


※本記事は、技術基準適合証明を取得していない端末の日本国内での利用を推奨するものではありません。

「Lenovo K8 Note(XT1902-3)」がインドで発売。Motorola Mobilityによる開発か


上の記事でも書いていますが、「Lenovo K8 Note」はLenovoブランドの機種でありながらMotorolaが深く関わっている機種です。

型番や認証情報、公式サイトや海外のレビューなどを見てもMotorola端末のそれに近い部分が数多く見られ、これまでの機種にはなかった体制によって作られた端末でどのような仕様になっているのか興味があったので輸入してみました。

現時点ではインドでしか発売されていないので馴染みのあるルートが使えないのはもどかしいですが、購入から2週間ほどで無事手元に到着。

これは購入後にはっきりしたことですがMotorola Mobility製ということで、Lenovoブランドの端末ではありますがこのサイトでレビューしたいと思います。

パッケージ・付属品


パッケージは緑色の紙箱です。


裏面には機種の説明が書かれています。しかし、一番の注目は隅に書かれた小さな但し書きです。


なんと、Motorola Mobilityによって設計・製造された機種であることが明記されていました。
認証などをMotorola名義で取得しているので察しはついていましたが、やはりそうなのですね。


蓋を開けると「片側に寄って」本体が入っています。最近のMotorolaスマートフォンを購入されたことがある方なら見覚えがある光景ではないでしょうか。


箱はMotorolaのものに近いですが、付属品はLenovo仕様。SIMピンも見慣れたロゴ入りのタイプではありません。


クリアのハードケースがあらかじめ装着されています。
開封時からこの傷・汚れ具合だったのであまり期待しないほうが良いとは思いますが、これがあったおかげで助かったと思えば梱包の一部としては嬉しいですね(余談ですが、封印シール未開封・シュリンク付きの状態で届きました)。

外観


本体のデザインはLenovoブランドの従来機種に近いです。
Phab 2シリーズなどに似たイメージですね。


背面にはデュアルカメラと指紋センサーがあります。
こちらもやはりPhab 2シリーズ似だと感じました。


画面下にはセンサー式のキーが3つ。
余談ですが、アプリ履歴キーの長押しは画面分割に割り当てられていて、メニューキーにあたる操作がキー・画面上問わずまったく無いので古いアプリを使う機会がある方は少し工夫が必要です。

下部にはマイク、スピーカー、micro USB端子が付いています。


上部には3.5mmオーディオジャック。


右側面には上から、音量+/-、電源キーが並んでいます。


左側面にはカードトレイが2つ。片方にはnano SIM×2、もう片方はmicroSDカードが入ります。
同時利用できない組み合わせを生まない作りはMotorolaブランドの機種にも通じるところがありますね。良いこだわりだと思います。

2つのトレイの下には「Music Key」という独自のキーが付いています。こちらについては後ほど解説しましょう。


本体重量は181gと、5.5インチ機としては重めです。
しかし重量配分が良いのか、あるいはスクエアなデザインでありながら手に当たる部分に角が少なく馴染みやすい断面形状が良いのか、体感的にはこのクラスの機種としてそう扱いにくい印象は受けませんでした。

本体のデザインに関してはあまりMotorolaブランドの機種のエッセンスは無く、Lenovoブランドの機種としてのイメージを守る仕事に徹している印象です。
背景や中身を知らずにポンと渡されたら、きっとMotorola製のスマートフォンとは気付かなかったと思います(強いて言えばレシーバー周りに付いた「段差」がMotoっぽいかも)。これは本機種のあり方としては大成功でしょう。

私が購入したのはVenom Blackというカラーですが、マットブラック一色の外装かと思いきや、側面の縁や背面のアンテナライン、デュアルカメラや指紋センサーといった部分の周囲に施されているメッキが角度によっては青く輝きます。控えめですがサイバーな雰囲気で気に入りました。

前面のセンサーキーにバックライトがないなどコストカットの跡は見えますが、予算が許す範囲でのこだわりを感じます。
本体には、Motorolaブランドの機種でもよく見かける撥水コーティングも施されています。

ソフトウェア

ハードウェアとは対照的にMotorola色が残る仕様


標準のホームアプリは「Moto App Launcher」。
丸いウィジェットも相まってスクリーンショットだけ見るとほぼMotorolaのスマートフォンですね。ステータスバーのデザインもそのまま使われています。



プリインストールされているアプリは上の2枚をご覧ください。
「Moto Display」や「Moto Actions」にはさすがに対応していませんでした。



システムアプリの多くも共有されているようで、カメラアプリは2017 Moto向けの「Moto Camera 2」に近いUIでした。
完全に同一ではないのか、あるいはサポート上の都合か、Playストア経由でのアップデートには対応していません。


そのほか、表に出ていない部分でもソフトウェアの多くはMotorolaブランドの端末と共通のものが使われているようです。


日本のSIMのAPNもたくさんプリセットされていますね。


型番は度々お伝えしている通り「XT1902-3」。ハイフン後の表記が少し異なりますがMotorola流の型番です。
ソフトウェアチャネルはretin(インド向け/リテール版)、これもMotorolaの書き方ですね。


本記事の執筆時点では(おそらく)インドでしか発売されていないのですが、認証情報を見るとマレーシアやフィリピンの認証も取得されており、今後発売される可能性がありそうです。

このように、ハードウェアとは対照的にソフトウェアには確かにMotorola Mobilityが作った端末であることを示すものが多数ありました。


ちなみにブートアニメーションは上の動画のようなものです。
当然Motorolaロゴなどは入っていないアニメーションですが、実は若干構成が異なるものの「Moto G4 Plus」などに過去のバージョンで採用されていたアニメーションとよく似ており、これもMotorolaスマートフォンのものを活用して作られていることが分かります。




日本語設定で使っていると、アップデート通知や設定アプリ内の「Motorolaプライバシー」など、直接ユーザーが目にする部分にMotorolaの名前が出て来るところもいくつかあります。


言語設定を本来の販売地域であるEnglish(India)にして確認すると、正しくLenovoとしての表示になっていました。どうやら最低限のロケールのみの書き換えで対応しているようです。

Motorolaブランドの端末では見られない機能も

では、ソフトウェアにおいてはまったくMotorolaスマートフォンと同一で独自の要素が無いのかというと、そのようなことはありません。


端末の左側面にある「Music Key」という独自キーには音楽再生の操作をはじめとしていくつかの機能を選択して割り当てることができます。


電源メニューには「VR split-screen mode」なる物が。
こちらを起動すると画面が常時2分割されて表示されるようになります。

その他


Motorolaの機種でもLenovoの機種でも採用例があるのでどちらの流れとは言いづらいですが、K8 Noteは「Dolby Atmos」に対応しています。


リカバリはMotorolaスマートフォンの多くで使われているものではありませんでした。


あまり本題に関係がないのでここまで触れませんでしたが、K8 NoteはMediaTek製SoCを採用している機種です。

Motorolaブランドの最近の機種ではエントリーモデルくらいでしか見られない(ミドルレンジのMoto Mなど例外はありますが)ので馴染みが薄いかとは思うのですが、K8 Noteに搭載されているのは「Helio X23(MT6797D)」という高性能寄りの物です。実際に手にしてみた印象としては不満ない動作でした。

まとめ


ハードはLenovo風味、ソフトはMotorola風味というような風変わりな機種で、愛好家が触れるには非常に興味深い機種だと思います。
中国で発売されているZUI搭載のMoto Z2 Playなどと同様に、Lenovoグループのスマートフォン事業がMotorola Mobilityに集約されてきている今だからこそ見られる機種でしょう。


「Motorolaファンの研究対象」としてのK8 Noteについてはもう十分に語ったと思うので、あくまで私見ですがこの機種の立ち位置とそれに対する評価をして締めとしたいと思います。

名称はともかく、ディスプレイサイズや本体のパーツ配置、基本性能、バッテリー容量、そして価格帯。どこを取ってもK8 Noteは”ある機種”と真っ向勝負するために生まれてきた機種だと私は思います。


それはXiaomiのRedmi Noteシリーズです。

「Redmi Note 4(Snapdragon 625版)」レビュー


偶然にも私は最近、K8 Noteと同じインド市場などで「Redmi Note 4」として売られている端末をレビューする機会に恵まれました(他国では「Redmi Note 4X」として発売されている機種に近い物です)。
本ブログの趣旨から外れるのでここでは詳しい内容は書きませんが、ご興味のある方は上の記事をご覧ください。

ライバルである2機種を手に取ってみて、贔屓するわけではありませんが十二分に勝負できる機種ではないかと感じました。
もっとも現地での各ブランドのパワーバランスなどもあるでしょうし、遠く離れた国の者には正確なところは分からないのですが…

スペック的には後発のK8 Noteが有利ですし、デュアルカメラやDOLBY ATMOSなど機能面でも多彩です。UIに関しては本当に好み次第だと思いますが、AOSPライクなUIであることも時にはプラスに働くでしょう。
現地価格で言えばK8 Noteのほうが若干高いのですが、差額分の価値はあると思います。


また、K8 Noteを実際に使ってみた印象としては、そんなコストパフォーマンスに秀でた機種を相手取って戦わなければいけない機種でありながら、確かにどこにも安っぽさが無いと言えばウソになりますが、少なくともUXに響く部分での妥協が見えないのが非常に好印象でした。

別ブログでのレビューなどで、カタログスペックや製品ページを見ただけならいわゆる「コスパの良い機種」をいくつも触れていて思うのですが、大抵手に取るまで気付かない妥協点が何かある物です。

その点、K8 Noteに関しては、タッチパネルの指すべり、ディスプレイの視野角、指紋認証の反応や速度、本体のサイズ感など妥協されがちなポイントのどれを取ってもストレス無く使えるレベルに達していました。
そういった「買うまで見えない」部分をコストカットの抜け道に使ってしまわないのは老舗としてのMotorola Mobiltyの意地なのかなと感じました。

安くても良質な機種が欲しいのなら間違いない1台だと思います、正直なところ興味本位で手に取った機種であまり実用品として手元に置く気はなかったのですが気に入ってしまいました。
掲げている看板こそ違えど、ファンとしてはおすすめしたい「Motorola Mobilityの」スマートフォンですね。

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