「Moto X Style(XT1572)」レビュー

最近、「Moto X Style(XT1572)」を購入したのでレビューします。



Moto X 1stは2台、Moto X 2ndは4台購入していますが、3代目にあたる2015年のMoto Xシリーズ各機種(Force, Style, Play)はいずれも使ったことがありませんでした。

念願の4世代目の発売も見えてきたことですしどれか触っておこうということで、丁度良い物が売りに出ていたStyleを買ってみた次第です。

開封


Lenovo子会社になってからの機種ですが、この頃はまだパッケージにLenovoロゴは入っていません。


本体のほかに、ACアダプタ、SIMピン、説明書(青い縦長の箱に入っています)、透明のバンパーが付属していました。

外観


前面のデザインは大きさを除けばMoto X 2ndによく似ています。
上下のグリルや、Moto Display用の赤外線センサーなどパーツの配置はほぼそのまま。
Moto X 2ndほど画面下の余白が削られていないので若干間延びして見えるのと、右上にインカメラ用のフラッシュが追加されているくらいの違いでしょうか。


背面はカメラ・ロゴ周りのデザインが変わり、1つの金属パーツで囲まれています。
先代同様に、Moto Maker仕様を含め色や素材には多数のバリエーションが用意されていました。

今回私が購入したものはホワイトベゼル+シルバーフレーム+バンブー(竹)のリアカバーという組み合わせで、こちらは通常モデルとして用意されていたカラーの1つです。

Moto X 2ndでも同様のBambooの個体を持っていたことがありますが、やはり滑らかで温かみのある手触りがとても良いですね。


フレームの形状もMoto X 2ndと似ていますが、継ぎ目が8ヶ所→4ヶ所にまとめられています。


SIMトレイは現在のMoto Zシリーズなどにも通じる作りで、片面にSIMカード、もう片面にmicroSDが入るようになっています。
あまり他メーカーでは見ない構造ですが、カードが抜け落ちないような配慮もされており非常に扱いやすいと思います。

この個体はreteuのシングルSIM版ですが、トレイはデュアルSIM版と共通のようでSIM 2用のスペースが埋められています。
また、本体内部を覗き込むとSIMカード用の接点は2枚分並んでいて、ハード的にはデュアルSIM版と何ら変わらず、ソフトウェアで制限している物と思われます。

これは最近の機種でも同様の例があるのですが、なぜあえてハード的には実装されているデュアルSIM機能を無効にする必要があったのか…キャリア版ならば事情は理解できるのですが、リテール版でも同様の措置が取られているのには興味をひかれます。

サイズ比較



Moto X 2nd(5.2インチ)とMoto X Style(5.7インチ)の比較です。
投影面積としては画面サイズ相応の差という印象でした。


同様にデザインの似ている機種としてNexus 6/Moto X Pro(6インチ)も挙げられます。

購入前のイメージではMoto X Styleは「Moto X 2ndとNexus 6の中間ぐらい」の扱いやすさだろうと思っていたのですが、手にした印象としては少々期待を裏切られる部分がありました。

・Nexus 6
サイズ:159.2 x 82.9 x 3.8-10mm
重量:184g

・Moto X Style
サイズ:153.9 × 76.2 × 6.1-11mm
重量:179g

持った時の違和感は上の数字を確認してはっきりしたのですが、似たようにラウンドしてはいるものの最薄部同士で比べるとMoto X StyleはNexus 6ほど絞られておらず、その分の差が操作性の差として出てきていると感じました。

また、大きさの違いほど重量に違いはなく、相対的に重く感じるというのもあると思います。

スペック・動作

詳しいスペックはこちらをご覧ください。

Moto X Style(XT1570/XT1572/XT1575)のスペック表


Antutuベンチマークのスコアは約7万点。
Snapdragon 808の端末としては妥当なところでしょう。



Snapdragon 808自体には動作と発熱・バッテリー消費などのバランスにおいてSnapdragon 810より出来の良いSoCという印象を持っています。

しかし良い点ばかりではなく、GPU性能が抑えられていてS810やS805よりも低いため、サポートされている解像度の上限(2560×1600)に近い高解像度ディスプレイを搭載する機種に限って見ればS810ではなくS808を採用したことが裏目に出てしまっているケースもあると経験上感じます。

Moto X StyleはWQHD(2560×1440)のディスプレイを搭載しているのでこの点が少々気がかりだったのですが杞憂だったようで、動作に関してはスムーズで思いのほか良かったです。

ただ、高解像度・大画面のディスプレイに高性能なSoCを組み合わせながら、バッテリーは3000mAhという少々いびつな構成のためか電池持ちはあまり頼りにならない印象でした。

ソフトウェア・機能


UIに関しては従来のMoto Xシリーズと同様に、変わったことをしていないのが美点と言えます。


Moto Actions・Moto Voice・Moto Displayといった機能も踏襲されており、近年のMotorolaスマートフォンが好きな人なら機能面で大きな不満は感じないでしょう。

ただし、Moto Displayに対応する端末でありながら液晶ディスプレイを採用しているため、構造上全面が発光してしまう見栄えの悪さ、そしてこれもまた電池持ちの観点から褒められた仕様ではありません。

良くなったことは挙げると、カメラはMoto X 2ndなどの以前のモデルと比べると格段に良くなりました。
こればかりはLenovo傘下になってから改善されたと認めざるを得ません。Styleに限らず、多くの機種で「普通に使える」画質のカメラになったのは非常にありがたいです。


Moto X Styleは日本未発売の機種でありながら技術基準適合証明を取得しているのも嬉しい点です(XT1572の場合)。

まとめ


細かいところを見ればあまり納得の行かない部分はあるものの、貴重な日本で大手を振って使えるMoto Xシリーズであること、そしてLenovoの戦略上もう今後出ることはないであろう「Motorolaブランドのファブレット」であることなど、好きな人は買っておいて損のない機種でしょう。

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