「Moto X 2nd(XT1095/64GB)」を買いました

もう3年近く前の機種ですし買うのは4台目なので今更レビューも何もないのですが、少し珍しい、そして怪しい(?)ものを購入したので記録しておきます。


※本記事は、技術基準適合証明を取得していない端末の日本国内での利用を推奨するものではありません。

Moto X 2ndの64GB版について

Moto X 2ndはストレージ容量が16GB/32GB/64GBと3種類ありますが、このうち64GB版は設定されていたモデル・地域が非常に少ないです。

まず、対応バンドや入手性の面で日本に適しているのは欧州などで発売されているXT1092ですが、こちらは16/32GBのみです。


LTE Band 1/3/41が使えて便利な中国版のXT1085には64GB版があります。
しかし、こちらは私の知る限り「镶金红皮限量版」と呼ばれるレッドレザー×ゴールドの限定モデルにしか設定がありません。あまり現実的ではないでしょう。

ある程度数がありそうなのは、Pure Edition(XT1095)のMoto Makerモデルでしょう。
64GB版としてはこれが一番メジャーだと思います。

おかしなことに、今回私が購入した個体は「XT1097」ということになっていました。
XT1097の64GB版は存在しないはずなのですが、セラーの誤記か、それとも詐欺か…!?

怪しい、でも買っちゃう

セラーの名誉のために名前は挙げませんが、今回私は64GB版をeBayで購入しました。

発売から年数が経っている機種なもので、今新品またはそれに近い状態で出ている物というのは大抵リファービッシュ品ですし疑問の残る物も多いです。

例えば最近購入した別の個体の話ですが、商品ページ上はXT1097の16GB、実際に届いた物はパッケージだけXT1097、端末はXT1092のソフトウェアだけれども改造した痕跡のある何かだった…というようなケースもありました。

ありふれたモデルでその有り様なら、希少な64GB版を大量にストックしている(しかも商品画像は公式のプレス画像)だなんて怪しいのは言うまでもありません。
値段も32GB版の相場程度というのが本当に?という印象でした。

ですが、Moto X 2ndを愛する者として最後の1台は64GB版を手にしておきたかったこと、セラーの評価自体は高く少なくとも「商品が届かない」という最悪のケースだけは無いと思えたこと、Moto X 2ndに関してはハード・ソフトともにおかしいところがあっても対処できる自信があったので「64GBということさえ合っていればなんとかできる」と思ったので怪しいのは承知で購入に踏み切りました。

まとめると、他人には絶対勧めない買い物です。

未開封?怪しいパッケージ


注文から2週間ちょっと、深圳→シンガポール→日本という旅を経てMoto X 2ndが到着しました。


パッケージにはシュリンクがかかっており、Motorolaロゴ入りの封印シールまで貼られていました(写真は切った後ですが)。

さあ、これで安心…となってしまいそうですが、仮にも通算4台目のMoto X 2ndを購入した男です。
明らかにおかしいことにこの時点で気付いてしまいました。

この箱、明らかに偽物なんですよね。

手元にあった箱を重ねてみました。
上から、汚いですがXT1097/16GB(おそらく偽物)、XT1097/64GB(今回の)、XT1092/16GB(本物)です。

側面のロゴのフォントが明らかに違っていて、これは正規品ならまずやらかさないですよね。入っている位置も微妙におかしいです。

また、写真左側の青い模様の部分も微妙に箱のサイズと合っていなかったり、色が本物より薄かったり…


そして、箱の側面には「XT1097 64GB」と書かれたラベルが。
ちゃんと64GBが届いて良かったなあ、と思ってしまいそうなところですが、このラベルもおかしいです。

まず本物は蓋にはかからない(箱の下半分に収まっている)ように貼られているのと、何より不自然なのが持っていたXT1097/16GBの箱とModel NumberやEANコード(バーコード、日本だとJANですね)が同じでした。

そして、そのEANを調べると…別の機種(Moto G 1st)の物でした。
まさかの2つとも偽ラベルというわけです。

先に書いた「箱はXT1097、中身はXT1092」という状態だった端末の箱なので特に不思議はないのですが、やはり今になってMoto X 2ndを買うのは茨の道ですね。

これは推測ですが、おそらくセラーはリファービッシュする際に箱やラベルをどこかから調達しているでしょうから、出所が同じだったのでしょう。

さて、箱だけでかなり多くの情報が得られましたが、そろそろ開けてみましょう。

開けた直後の状態です。これもおかしいのですが、皆さんは分かりますか?

正解は
・本来は背面が上になって入っている
・SIMピンがおかしい
の2つです。

気持ち悪いマニアだなあと思われるかもしれませんが解説すると、まず正規品は画面を下にして入れられています。
私自身、過去に正規品の新品を開封した時そうでしたし、海外の開封動画などを見てもそうなのでまず間違いないかと思います。

次にSIMピンについてですが、MotorolaのSIMピンはMotorolaロゴ入りのプラスチックの持ち手が付いたもので、iPhoneスタイルのこのピンではありません。
何より、Moto X 2ndのSIMトレイの穴は小さいのでこのピンでは開かず、本来の付属品でないことがはっきりと分かります。

だいぶ長々と語ってしまいました。私が言いたいのは、今からこの機種を買うのはまともな物が出てくるとは限らないよということです。

肝心の中身は?


画面のフィルムが見慣れないデザインですが、これは特に怪しいものではありません。

スペックなどの紹介が書かれているタイプのほうが多いのは事実ですが、Moto Maker版など一部でこちらのデザインも使われています(例:Android Authority)。


背面はこれまで買ったことのなかった木を選んでみました。
竹が一番気に入っているのですが、これはこれで悪くないですね。


まだ分解はしていないのであくまで印象ですが、予想通りリファービッシュ品であると確信しました。

ほぼ綺麗な部品に交換されてはいるのですが、ディスプレイにうっすらとナビゲーションバーの焼けがある、カメラ周りのリングに傷があるのが分かりました。

何台か持っていて組み直した経験もあるから感じるところもありますが、正規品と比べるとリアカバーがうまく貼れていない(若干浮いている)、画面周りのプラの枠の部分が若干出ていて引っかかる感じがある、などが気になりました。
部品は持っているので暇な時に調整したいと思います。


「XT1097の64GBなんて存在するのか?」というのが最大の疑問です。


bootloaderのバーコード表示を確認したり、システムバージョンやベースバンドバージョンを確認したり、adbでbuild.propを読んだりしてみましたがソフトウェア的にはXT1097であることは間違いないようでした。

設定から確認できるIMEIとバーコード表示画面のIMEI、箱に貼られていた怪しいラベルのIMEIは一致しており、かえって謎が深まるばかりです…

ちなみにソフトウェアチャネルはTEFLA、ベースバンドはMOVSTLA。
あまり見慣れないチャネルですが、規則に従うとLA(Latin America)向けの中のTelefonica仕様のソフトウェア、Movistar仕様のベースバンドということになります。

MovistarはTelefonica傘下のキャリアですから、同じ販売チャネルを指していると考えられます。


MovistarがMoto X 2ndを取り扱っていたこと、そのモデルがXT1097であったことは事実。
OTAアップデートも受信できており、動作を見る分にはまるで正常でした。


さて、肝心の本体容量はというと正真正銘の64GBでした。

XT1097の64GBが実在したのか、XT1095やXT1085の64GB版のソフトウェアを何らかの理由で書きかえて売っているのか、それともまさかのXT1097のROMチップを交換した物なのか…

色々と考えましたが、ある方法で確認したところハードは「XT1095」と思われるものでした。
なぜXT1097のソフトウェアを焼いて販売する必要があったのかは不明ですが、やはりリファービッシュ品を相手するには相応の知識が必要ですね。


色々とおかしなことはありましたが、何はともあれ(一応)無事に憧れの64GB版Moto X 2ndを入手することができました。
これまで購入した3台はいずれも16GBだったので、慣れ親しんだ機種でしが容量の心配をせずに使えるというのは非常に新鮮です。


最近のMotorola端末を見ていて「まだまだX 2ndは手放せないかな」と思ったからこそわざわざ怪しいのを承知で買ったものの、到着を待っている間に待ちに待った「Moto X4」がリークされたので嬉しいのですが少し複雑な心境です。
ひとまずX4発売までの間、活用していきたいと思います。

繰り返しになりますが最後にもう一度だけ念を押しておきます、自信のない人にはリファービッシュ品はおすすめしません

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